FLY,DADDY,FLY(ネタバレ注意)

 そんなこんなで自分の本音を自分にすら隠していたことにショックを受けつつも証明写真とビルケンのサンダルのリペアを取りに行ったんですけど、どこもかしこももたもたしやがってすげー機嫌悪くなり。しかもよく分からないキャッチに声かけられるし。どんどん底まで落ちていきそうになった時、映画館を見つけました。
 ・・・フライダディフライ、観よう。現在絶賛上映中(笑)なので隠しとくよん。
--ネタバレしてます。フライダディフライ、観てない人は見ないほうがいいです--
 話的にはすごく分かりやすくて、愛する娘を救い出すためさえないオヤジががんばるっていうひと夏のお話なんだけど。
 とにかく岡田君の一人勝ち。ほんっと、かっこいい。言動から行動までいちいち全部かっこいい(笑)燃えよドラゴンがビデオテープで、しかもケースにタイトルが雑に書かれてるのも微笑ましい。過去の経験から鈴木さん(堤真一の役名)に勝ってほしいっていう、鈴木さんを自分の父親に重ね合わせちゃってる節があるんだけど、それゆえにその先を見つめてほしいとか、シビアな見方もする。ほんとに強い人だから。自分のことばっか考えてんじゃねーとか。私的には物語の流れよりもそのメッセージ性の強さに心打たれたところがあった。これらのこと↓。ちゃんとセリフ通りじゃないんだけど、すまん。

  1. 何かに打ち勝っただけではなくて、その先を見据えろ。
  2. 自分のことばっか考えてんじゃねー。

 痛いです。自分に言われてます。頭ガチガチでぱにくってた私への教訓です。
 もちろんコミカルな要素も含んでて、くすりと笑えるところがたくさんあります。バスと対決して勝つまでの流れは最初イライラしたんだけど最後にはその牛歩っぷりがすごくよかったんじゃないかなって思えた。
 堤真一は最初からかっこいいからあんまり冴えないオヤジっぽく見えなくて残念だったかも。けどあのジャージはいかしてたなぁ(笑)
 岡田君がいちいち言う、この映画のキーポイントとなる言葉達が今の私にはとてもとても必要なことなので、この映画はすごく好きです。もう1度見に行きたいかも。
 あとは塩見三省さんが素敵でした*1。われもの注意のテープでぐるぐる巻きにされてるの、ウケた(笑)

*1:いかついださいオヤジ役が多いの、かわいそすぎる。ほんとはすごくお洒落な人なのに